日々の妄想を書き綴る
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昔彼女に、優しいね、と言ったことがあった。
その時の表情と言ったら、普段無表情な彼女とは別人のように思える程複雑に歪んでいて、思わず言ってはいけなかったことかと不安になった。
彼女はほんの少し間を置くと、優しくなんか無い、と呟いた。
決して怒気を孕んだ声音ではなかった。
強いて言うのなら、悲しそうな、嬉しそうな、忌々しそうな、楽しそうな、矛盾を孕んだ声音だった。
何ともなしに発した"優しい"という言葉が彼女にとってどれ程の意味を持っているか理解することなど出来なかった。
それでも自分は、やはり彼女は優しいと思ったのだ。
自分よりも3歳年上で、女の子で、時折酷く寂しそうな顔をする、東洋系の女の子。
18歳の女性を女の子と表現するのは間違っているのかもしれないが、彼女はどちらかと言ったら、まだ"女の子"だと思う。
幼い訳ではない。
寧ろ誰よりも大人びている気がする。
だからこそ、彼女は独りだった。
誰と居ても、誰と話しても、暗い瞳に光が宿ることはなく、他者を拒絶する。
彼女の心はいつも独りで、それが酷く悲しかった。
あの時と変わらず、彼女に否定された今でも、自分は彼女を優しい人だと思う。
強くて、弱くて、強固で、脆い、人。
だから彼女は優しいのだと思う。
優しくあれるのだと思う。
誰かを生かす為に何かを切り捨てる強さを持っている。
本当は切り捨てる等という行為をしたくは無いと思う弱い心も持っている。
いつだって迷いながら、いつだって傷付きながら、彼女は前に進んでいた。
最初はその悲しみや悩みを何故言ってくれないのかと寂しくも思ったし、憤りもしたけれど、そんな事を言ったところで教えてくれる相手じゃない。
ならば自分から探ればいいという結論に達したのは意外と早かった気がする。
知ろうとすれば、色々な事が見えてきた。
それこそ迷っている時こめかみを圧す癖だとか、嬉しいときは普段よりも少しだけ肩の力が抜けて表情が柔らかくなっていたりとか。
微々たる変化かもしれないけど、彼女は自分自身ですら気付いていない所で自分を表現していた。
だからこそ、それを知らない人間が彼女をとやかく言うのは許せなかったのだ。
目の前に座る彼女は先程から自分の腕をとって治療をしてくれている。
珍しく殴り合いの喧嘩に発展してしまった所で彼女に止められたのだ。
彼女の表情は普段とさほど変わっていないけど眉根が少し寄っていた。
嗚呼、悲しませてしまった。
………リーダーはやっぱり優しいね。
んな事言ったって謹慎処分は取り消さないからね。
それは別にどうだっていいよ!
………?
彼女は昔、アーク計画が白紙に戻された時、自分に対して言ったのだ。
アンタはこれから先も変わる事なく家族を守り続けろ。
アンタの事は、私が守ってやる。
辛そうな表情で、今にも泣き出しそうな声で、そう言ったのだ。
守るもの等欲しくは無いと再三言っていた彼女が自分に、自分達に対して守ると、そう言ったのだ。
その時思った。
ならば、自分は家族と同時に彼女も守ると。
ずっと独りで走り続けている彼女が、いつか息を切らして立ち止まった時の支えとなれるように。
少しでも寄り掛かって貰えるように。
不器用な優しさを持つ彼女が家族と同じぐらい大切で、大好きだから。
もっともっと、強くなろうと決めたのだ。
携帯で書くと辛いっすね←
コウタは第一部隊のみんなを家族のように思っていてくれたら良いなと思います
久し振りの小説がこんなんで申し訳在りません
当分はブログ更新のみになりそうです
此処までお読みいただきありがとうございました!
その時の表情と言ったら、普段無表情な彼女とは別人のように思える程複雑に歪んでいて、思わず言ってはいけなかったことかと不安になった。
彼女はほんの少し間を置くと、優しくなんか無い、と呟いた。
決して怒気を孕んだ声音ではなかった。
強いて言うのなら、悲しそうな、嬉しそうな、忌々しそうな、楽しそうな、矛盾を孕んだ声音だった。
何ともなしに発した"優しい"という言葉が彼女にとってどれ程の意味を持っているか理解することなど出来なかった。
それでも自分は、やはり彼女は優しいと思ったのだ。
自分よりも3歳年上で、女の子で、時折酷く寂しそうな顔をする、東洋系の女の子。
18歳の女性を女の子と表現するのは間違っているのかもしれないが、彼女はどちらかと言ったら、まだ"女の子"だと思う。
幼い訳ではない。
寧ろ誰よりも大人びている気がする。
だからこそ、彼女は独りだった。
誰と居ても、誰と話しても、暗い瞳に光が宿ることはなく、他者を拒絶する。
彼女の心はいつも独りで、それが酷く悲しかった。
あの時と変わらず、彼女に否定された今でも、自分は彼女を優しい人だと思う。
強くて、弱くて、強固で、脆い、人。
だから彼女は優しいのだと思う。
優しくあれるのだと思う。
誰かを生かす為に何かを切り捨てる強さを持っている。
本当は切り捨てる等という行為をしたくは無いと思う弱い心も持っている。
いつだって迷いながら、いつだって傷付きながら、彼女は前に進んでいた。
最初はその悲しみや悩みを何故言ってくれないのかと寂しくも思ったし、憤りもしたけれど、そんな事を言ったところで教えてくれる相手じゃない。
ならば自分から探ればいいという結論に達したのは意外と早かった気がする。
知ろうとすれば、色々な事が見えてきた。
それこそ迷っている時こめかみを圧す癖だとか、嬉しいときは普段よりも少しだけ肩の力が抜けて表情が柔らかくなっていたりとか。
微々たる変化かもしれないけど、彼女は自分自身ですら気付いていない所で自分を表現していた。
だからこそ、それを知らない人間が彼女をとやかく言うのは許せなかったのだ。
目の前に座る彼女は先程から自分の腕をとって治療をしてくれている。
珍しく殴り合いの喧嘩に発展してしまった所で彼女に止められたのだ。
彼女の表情は普段とさほど変わっていないけど眉根が少し寄っていた。
嗚呼、悲しませてしまった。
………リーダーはやっぱり優しいね。
んな事言ったって謹慎処分は取り消さないからね。
それは別にどうだっていいよ!
………?
彼女は昔、アーク計画が白紙に戻された時、自分に対して言ったのだ。
アンタはこれから先も変わる事なく家族を守り続けろ。
アンタの事は、私が守ってやる。
辛そうな表情で、今にも泣き出しそうな声で、そう言ったのだ。
守るもの等欲しくは無いと再三言っていた彼女が自分に、自分達に対して守ると、そう言ったのだ。
その時思った。
ならば、自分は家族と同時に彼女も守ると。
ずっと独りで走り続けている彼女が、いつか息を切らして立ち止まった時の支えとなれるように。
少しでも寄り掛かって貰えるように。
不器用な優しさを持つ彼女が家族と同じぐらい大切で、大好きだから。
もっともっと、強くなろうと決めたのだ。
携帯で書くと辛いっすね←
コウタは第一部隊のみんなを家族のように思っていてくれたら良いなと思います
久し振りの小説がこんなんで申し訳在りません
当分はブログ更新のみになりそうです
此処までお読みいただきありがとうございました!
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リ:何やってんだ、コウタ
コ:あ、リンドウさん
いや、沙羅とソーマの訓練見てるんですよ
リ:訓練って言うか、組手か……?
コ:唯の組み手なら良かったんですけどね………
リ:?
コ:あの二人、ああして一緒に訓練すること多いんすけど、
途中から本気の殴り合いになるんですよ……
リ:……は?
コ:普通に胸倉掴んでの殴り合いです
顔は腫れるし、痣は作るし、見れたもんじゃないんですけど、
まぁ、それぐらいなら唯の喧嘩って言えるんですけどね
リ:……?
コ:こっからが二人の変なところで、喧嘩してた筈なのに
止めに入ろうとした奴等や、反対に日頃の鬱憤を晴らそうとする
奴等も参加しようとした奴等を次々と殴り倒してですね……
リ:………
コ:全員が倒れた後に何でこうなったか二人とも覚えて無いんですよ
何でこいつ等寝てるんだぐらいにしか思ってないんじゃないですかね?
まぁ、兎に角その時からあの二人が組手してる時は絶対に
横槍を入れないって言うのがアナグラでの暗黙の了解になったんです
でも一応監視付けとかなきゃいけないってことで俺が見張ってるんです
リ:それは………、とんだとばっちりだな
コ:俺もそう思います
何が書きたかったんだか…←
沙羅さんとソーマ君は普通に殴り合いのけんかするんだよ
でも最終的には何で喧嘩してたのかも分からないんだよ
て言うか何でお互い傷ついてるのかも思い出せないんだよ
唯の危ない人だね←
意味もなく殴り合って後腐れなく終わる二人の喧嘩
これぐらいさらっとした関係って良いと思うんだ
話変わって熱が出ました
解熱剤飲んで今は落ち着いていますが頭痛いです……
小説更新できなくてすいません
では今日は此処まで
御観覧ありがとうございました!
コ:あ、リンドウさん
いや、沙羅とソーマの訓練見てるんですよ
リ:訓練って言うか、組手か……?
コ:唯の組み手なら良かったんですけどね………
リ:?
コ:あの二人、ああして一緒に訓練すること多いんすけど、
途中から本気の殴り合いになるんですよ……
リ:……は?
コ:普通に胸倉掴んでの殴り合いです
顔は腫れるし、痣は作るし、見れたもんじゃないんですけど、
まぁ、それぐらいなら唯の喧嘩って言えるんですけどね
リ:……?
コ:こっからが二人の変なところで、喧嘩してた筈なのに
止めに入ろうとした奴等や、反対に日頃の鬱憤を晴らそうとする
奴等も参加しようとした奴等を次々と殴り倒してですね……
リ:………
コ:全員が倒れた後に何でこうなったか二人とも覚えて無いんですよ
何でこいつ等寝てるんだぐらいにしか思ってないんじゃないですかね?
まぁ、兎に角その時からあの二人が組手してる時は絶対に
横槍を入れないって言うのがアナグラでの暗黙の了解になったんです
でも一応監視付けとかなきゃいけないってことで俺が見張ってるんです
リ:それは………、とんだとばっちりだな
コ:俺もそう思います
何が書きたかったんだか…←
沙羅さんとソーマ君は普通に殴り合いのけんかするんだよ
でも最終的には何で喧嘩してたのかも分からないんだよ
て言うか何でお互い傷ついてるのかも思い出せないんだよ
唯の危ない人だね←
意味もなく殴り合って後腐れなく終わる二人の喧嘩
これぐらいさらっとした関係って良いと思うんだ
話変わって熱が出ました
解熱剤飲んで今は落ち着いていますが頭痛いです……
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では今日は此処まで
御観覧ありがとうございました!
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